STORYプロジェクトストーリー

C-CUBEのこれまでとこれからHISTORY

久保 園浩明

久保園 浩明

代表取締役社長

シーキューブのこれまでと、
これからの話。

大きな波と、創業期について

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2020年でシーキューブは創業66周年を迎えました。ひとくちに66年と言っても様々な出来事がありました。山あり、谷ありの66年です。もちろん山があるから谷が生まれるわけで、ずっと順風満帆では<山>とも<谷>とも言えません。当社ではその谷を<波>という言葉で表現しています。これまでに当社は大きく3つの波を経験してきました。そしてそれらの波を新たなチャレンジを始めるきっかけにしようという意味を込め、それぞれ<創業期>として位置づけてきました。ここでは、それらの大きな波と創業期について、そして、当社のこれからについてお話させて頂きます。

業界生き残りを賭けた厳しい変革

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当社が創業した1950年代は、旧電電公社(現NTT)が電話の大量増設に取り組んでいた時代でした。大量の電話開通工事を請け負う会社数も、今日よりもはるかに多くその中の1社として、当社の事業がスタートしました。もちろんエリアはこの東海地区。それがつまり<第一の創業期>にあたります。
それから数十年を経て、1985年に電電公社が民営化されNTTへと変わり、同時に社内の業務改革が行われる中、通信建設工事業界においても再編が進み、それまで数十社あった工事会社がいくつかに統合され、数が絞り込まれていったのです。それは業界の中での生き残りを賭けた厳しい変革でした。それが<第一の波>です。
1990年に入り、工事種別毎にいくつか分かれていたNTT様の工事参加資格が<総合工事参加資格>として再編されました。NTT様より工事を受注するため当社は、機械工事などの分野を専門的に取り扱う企業と合併することにより、総合工事参加資格を取得し事業継続に取り組みました。それが<第二の創業期>。この時期に<シーキューブ>と社名を変更しました。

NTT事業再編による余波と、そこからの再起

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1990年代も終わりに差し掛かり、時代はIT社会へと突入します。この頃NTT様はさらに事業再編を進められ、NTT東日本・NTT西日本と長距離通信事業を担うNTTコミュニケーションズ、という形で三社に分割されました。当再編後のNTT西日本様事業エリアでは、経営状況を踏まえて工事発注が大幅に減少しました。これが<第二の波>。当社としても、従業員の削減などで対応せざるを得ず、本当に苦しい時期でしたね。
しかし私たちも、ただ手をこまねいて待っていたわけではありません。これまで培ってきた通信設備に関するノウハウを活かし、NTT様以外の仕事の分野を模索し始めました。<第三の創業期>です。例えば、道路やトンネルなどの電気工事などといった一般民需領域へ営業を強化し、またいくつかの新たな企業を統合することで業務領域を広げていきました。これが2010年頃のことです。

経営統合、そしてこれから

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情報通信サービスが、高速化・大容量化していく中、その基盤となる光ファイバ等の設備は、2010年代半ばにはかなり充足してきました。そこからは、その基盤を活用して、便利で使いやすいICTサービスが次々と生まれてくる時代となりました。一方で、光ファイバなどの通信基盤設備の新たな構築は減少傾向にあります。これが<第三の波>。モバイル通信の分野では、情報通信を活用したICT技術をエンドユーザーにどう活用してもらうか?ICTを利用する時代への対応が課題でした。
そんな中、私たちは事業領域の拡大や、高度なICTサービスへの対応力をさらに高めるため、事業運営の方向性を同じくする通信建設会社協和エクシオとの経営統合を行いました。互いの得意分野を持ち寄り、新しいシナジー効果を生み出すことで継続的な成長を目指すのが目的。これを<第四の創業期>としています。

これまで培った基盤を活かして

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通信設備を工事する会社から、通信基盤を活用した情報サービスも提供する会社へと。あるいは通信以外の設備工事を行う統合型建設会社へと「事業構造の変革」。それが当社の、現在の取り組みです。
通信技術はこれからも大きく変化してくるでしょうし、モバイル通信分野の5Gサービスが日本全国に展開されていく中で、新たな通信設備工事も必要になります。それらの時代の変化に対応するためにも、常に新しい技術をキャッチアップして、通信キャリア様からのご要望にも応えてゆかねばなりません。モバイル通信基地局アンテナをどこに設置すればより効率的で、より最適な通信環境が構築できるか、などの設計力や安全な工事方法などは、身につけてきたスキルであり、礎なのです。その礎とは、私たちの先輩方が電話回線を一回線ずつ着実に増やしてきた頃からの努力の結晶であり、当社の基礎体力です。これがあるから、これからのことも想像できるのです。

シーキューブがこれからの社会に対して果たすべき責任とは

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2019年末からの新型コロナウイルス感染拡大を機に、企業においてはテレワークが常態化し、音楽や演劇などの公演の同時配信による視聴が一般的になるなど、社会活動の仕組みが大きく変化してきています。このような大きな変化を支えているのが、光ファイバ通信や提供が始まった5Gモバイル通信などの高度通信サービスです。さらに、AI(人工知能)やVR・AR(仮想現実)などの技術がそこに組み合わされることにより、情報を活用する社会は飛躍的な発展を遂げることになるでしょう。
そのような社会環境をこれまで培ってきた情報通信設備建設や環境構築の技術で支えること、これが私たちの役割であり、「シーキューブに任せておけば大丈夫」と、クライアントに、そしてすべてのお客様に言ってもらえるような仕事をする、これが当社の社会に対する責任ではないか、と考えています。